俺も、なんとなく言っただけで誰も信じてなかったけど
それより試験落ちたときの方がはるかに怖いし
その間にメンタルの弱さか、なれない土地の水か知らんけど
俺、物凄い下痢になったんだよね
水みたいなうんこしてたんだ
それまでトイレは清潔な隊舎の方をつかってたんだけど
こうなったらそうも言ってられない
間に合わなくて隣接する不潔な方にかけこんでたんだ
どのくらい不潔かというとウジがうねうねしてるくらいで
なんかそのウジ殺す薬品の臭いと尿便のにおいが混ざりあった感じね
そのトイレは小便器がただの壁のくぼみの溝に流して、大便器は・・・ボットン
電気はもちろんついてなくて真っ暗で、大便のほうは使用中はドアが閉まってて
使用してないとこは鍵とかじゃなく一目見ただけでわかるようになってた
>>149の
トイレのドアは使ってないところはオープン状態になってるのが一目でわかるってことね
んでこのトイレは俺たちみたいな旧軍の木造建築に泊まってる部外者しか使わないんだ
他の人はもちろん新しい隊舎にある清潔な水洗しか使わないから
で、深夜に腹壊しながらボロトイレにかけこんだら
その五つある大便所のドアの一番奥のドアが閉まっていた
これは俺が使用して初めての事でちょっとびっくりした
他の人はたいてい新しい水洗の方にいくし
めんどくさくてこの古い方のトイレを使ってもたいてい入り口側をつかうんだね
あたり前だけど真っ暗だし不潔だし不気味な奥のほうまでわざわざ行かないから
まあいいやとくだしてる俺は手前の大便所に飛び込んで水のようなものを尻からだしていた
すると大便所の奥から変な声が聞こえたんだ、ベタだけど糞するうなり声って言うのとちがってゾッとする声
んで俺も雰囲気が雰囲気だからすぐケツぬぐってでたんだ、もう水しかでないから
声がする奥の大便所は相変わらず閉まってる
少しの時間だけどその閉まってる大便所のドア見てたら
キイイイイイってドア開いてさ、何も見えのにさもそこにいるような足音がしたんだ
ザッザッザッってこっち向かってくるんだ、足音だけが
そこで俺もびびりまくってダッシュで外でてみんなの寝てる部屋に向かったんだけど
足跡もすぐ後ろ付いてくるんだよね、振り返っても何も見えない
足跡だけが追っかけてきてさ夢中で隊舎にあがって階段上って部屋に入ったら消えたな
階段あがるまでは聞こえた
しかもその階段の電気さ、危ないから規則で夜の間中はつけっぱなしにしておくようにって
命令されてて、教官連中も消灯前には点検して、消しちゃいけないし消えてるはず無いのに消えてたりしてさ
古くて接続が悪いのかも知れないけどさ
急いでベッドに入って入り口凝視したね
そしたらまたおきまりの大部屋の二段ベットの間をぬう足音がギッギッって周りだすんだよね
目を凝らしても何も見えない
ただすぐそこを誰かが歩いてるとしか思えない足音だけがギッギッってしてるんだ
この音は俺以外にも何人も聞いてる、聞いてない奴もいるけどな
終わり