おまたせ!
続き書きます!
真奈美が話しかけてきたのは「最近どう?」っていうような内容。
俺は最近のことをありのまま話した。
大学が楽しいこと。昨日までボードに行ってたこと。クリスマスは何の予定もなかったからバイトを入れていたこと。。
そんな感じ。
で、俺も同じように真奈美にどうだったのか聞いた。
「仕事は?」とか、「最近面白いことあった?」とか、「クリスマスも仕事って大変だよね」とか。。
んで、一通り近況報告をしたあと、また沈黙になった。
何故か曲を入れようとしない真奈美。
沈黙を破ったのは真奈美だった。
「彼女できた?」と唐突に。
正直真奈美にはそんなこと言われたくなかったが、
「いないいないwいたらクリスマスイブにはるばるここまで遊びに来ないよw」
と答えた。俺も聞き返したら真奈美がいろいろ話しはじめた。
「あたしなんとなく10月ごろからそっけなくなったでしょ?色々あったんだけど、実は1回だけ通り魔に襲われたんだ。
襲われたって言っても暴行されたとかじゃないし、怪我もなかったよ。
本当は1にも話したかったんだけど、なんとなくあの頃気まずい空気だったじゃん?
それに1ならこの話聞いたらすぐ『俺が守ってやる』とか言いそうだったし、そーゆーの考えると何となく言えなかった。」と
確かに俺なら、というより誰でも言うでしょ、そんなこと。
結局その通り魔の犯人と思われる人は別件で捕まったんだけど
(当時ニュースになってた)、この事がきっかけで真奈美の周りに結構男が寄ってくるようになったそうだ。
「だけどそういう人って何となく違うなって。あたしって意識されると結構分かっちゃうんだよね。
確かに怖かったけど、でもみんなには友達として心配して欲しかった」と。
当時の俺にはちょっと難しかった。
俺はだまって「うんうん」と、真奈美の話を聞いた。
「何となくそーゆーのって軽い感じじゃん?
あ、1のが軽いかww」と笑い話も折々に混じりながら話は続く。
「でね、この前(12月中旬)に久しぶりにメールくれたでしょ?
1からのメールだから、どうせまたクリスマス遊ぼうとかの軽い感じのメールだと思ってたんだ。
けど実際いつになってもそういう誘いも無くて、ちょっと驚いたんだよね。
なんか夏の頃はがっついてる感じだったのに、1変わった?って思った。」
「夏の頃の1は嫌いじゃなかったよ?でも告られたとき何かすごくがっつかれてる感じがして引いちゃったんだ。」
俺はゴメンと謝りながらも話は続く。
「けど何か今の1って、あたしのその思いに気づいてくれて変わってくれた感じじゃん?
あたし何も言ってないのに。嬉しいけどちょっと悔しかった。なんかちょっと会わない間に大人になってるなぁって思って」
「で、今日久々に会って夜景見たりしてて思ったんだ。
1と付き合ってもいいかもってw」
俺は???って感じだった。
これフラグたったのか?という感じ。
正直真奈美からそんなこと言われるのなんて予想外だったし、あの真奈美が俺に?!
混乱状態の中、何とか発した俺の言葉は「マジで?」が精一杯だった。
「プライドの高い女の子にここまで言わせてるんだから、あとはどうするか分かるでしょ?」とまで言われてしまった。
「ホントにいいのか?」と聞くとだまってコクンと頷く真奈美。
「俺と付き合って欲しい」と2度目の告白をした。完全に誘導されたがw
真奈美は笑顔で「うん!」と言った。
俺と真奈美はクリスマスイブの深夜に結ばれた。
すぐにゲーセンへ行ってプリクラを撮ったりしてその日は別れた。
自分でも信じられなかったが、本当に最高のクリスマスだった。
話はまだまだ続く。
殆ど見てる人はいないと思うが、クリスマスの夜に俺みたいに暇してる人がいれば付き合って欲しい。
とりあえず客観的に見たら「真奈美って結構調子のってね?」って思われるかも知れない。
だけどそうは思わないで欲しい。
なんというか、俺は完全に真奈美に心を読まれていた。
俺を理解してくれるとか、そーゆーのとは違う次元で。
今回の告白もそう。真奈美の思ったとおりに事が進んだんだと思う。
実は夜景行くって話だってそう。
そもそも出会ったとき、つまりクラブで真奈美の友達が俺に興味があるって言ってたときから、同時に真奈美は俺に興味を持ってたそうだ。
とにかく俺より1枚も2枚もウワテだった。