98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/25(月) 21:09:34.37 ID:iCMVHfT+0

2週間ほどして仕事も慣れてきた
外にいるときでも用紙を持ち歩いてるから、いつでも電話を受けれた
しかしそのくらいの時期になると、藤田と片桐の世間話がひどくなってた
とにかく長い

藤田
「1さんは彼女とかいるんですか?」


「いやいません」

藤田
「僕はですね この前別れちゃってなんたらかんたら」

長いときで30分くらいだ
麻里と話すならまだしも、こいつらと話してる時間は苦痛だった
でも仕事だと割り切った
その間も、やたら仕事のアピールをされた

藤田
「この仕事は選ばれた人しかできません
1さんはまだ当分無理でしょうねwwwwwwwwまずは真面目に今の仕事をやるべきです」

片桐
「僕一ヶ月で100万弱稼いでますよ!神経使う仕事だけど、やっててよかったっス!」

こんな感じで日増しに仕事儲かるんだぞ自慢が増えてった
この時もまだ俺は何も疑ってない
自分とは遠い世界だと思ってたから

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/25(月) 21:13:54.24 ID:iCMVHfT+0

パチンコが不正に当たるかどうかなんてどうでもよかった
藤田と片桐に対して特にうらやましいとも思わなかった
でも麻里だけは違った
麻里ともっと仲良くなりたくて会話もこっちから振るようになってた


「麻里さんは彼氏とかいるんですか?」

麻里
「いないよぉ・・・でも今気になってる人はいますよ///」


「誰そのラッキーなやつ?」

麻里
「教えないwwwwwwww」


「ちょwwwwwwwおまwwww」

こいつ俺に惚れたなとか勝手に思ってた

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/25(月) 21:17:51.77 ID:iCMVHfT+0

3週間くらいしてちょっとおかしいと思ってきた
藤田 片桐の世間話が長すぎるのと、研修期間は終わってるはずなのに
なぜか報告者が増えないところだ
なんとなく藤田に聞いてみた
この時は片桐より藤田の方がいい奴だと思ってたからだ


「いつになったら報告者増えるんですかね?俺ラクすぎません?」

藤田
「どうなんでしょうね?僕もちょっと会社のことはわからないんで・・・
パチンコPRしてるだけなんでね」

そういうものかと特に何もおもわなかった
その時期になると麻里との会話もエスカレートしていた

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/25(月) 21:20:51.74 ID:iCMVHfT+0

麻里
「1さんって神戸なんでしょ??関西弁聞きたいなぁ」


「でも敬語じゃあんまり関西弁らしく話せないですよ」

麻里
「じゃあタメ語でいいですよぉ」


「そんなの無理ですよwww」

麻里
「関西弁の男の人に強く言われたいな・・・」


「わかった」

こっから俺はまんまと乗せられてタメ語の関西弁を使うようになった

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/25(月) 21:25:25.25 ID:iCMVHfT+0

一ヶ月がすぎて初めての給料が入る時期になった
自分で計算したら3万弱だった
給料日に口座を確認するとしっかり入ってた
なんておいしいバイトだ

日課になってた麻里との電話に変化がでてきた

麻里
「あのね1さん・・私神戸に転勤することになったんだ」

ちなみに俺神戸
麻里も知ってる


「マジで?めっちゃ近なるやん!」

麻里
「会えるね・・・一人暮らしみたいだからゴハンとか作りに行っちゃおっかな!」

この時は完全に麻里を自分のモノにできると確信した


「うん 待ってるからおいでな」

麻里
「うん」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/25(月) 21:30:20.13 ID:iCMVHfT+0

そのときは麻里は夢にでてくるほどだった
俺は完全に好きになってた
麻里と話したくて、仕事の話と偽って自分から電話かけたこともあった

麻里
「どうしたのぉ?」

すでに麻里もタメ語


「いや、新しい報告者いつ増えるんかなって」

麻里
「増えない方がいいでしょ?私が1さんとこに仕事増やさないようにがんばってるんだ///」


「そんなんいいのに・・・そんなことしたら麻里の会社での立場が・・・」

麻里
「いいの!会えない間はちょっとでも役に立たせて」

今思うとひどい茶番だ

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