電話を切ってどうしようかと迷ってるうちに十数回グローバルから着信があった
ちなみに切ってから2時間くらいの話
最初の目的は友達に詐欺会社とわからせることだったのを思い出し、
全日遊連の東京遊協ってとこにメールしてグローバルキャリアが加盟してるか聞いてみた
返事はすぐこないので、着信に出てみることにした
新井
「1さん・・困りますよ電話にでてくれないと」
俺
「なぜですか?他の人がやりたいっていってるなら僕は無視してもらって構いませんよ」
新井
「私は1さんが思っているより1さんを評価しています」
審査がいる問題児じゃねーのかよ
俺
「そうなんですか・・・ありがとうございます」
新井
「1さん あと受かる人間は一人だけです!どうかご決断を!」
俺
「わかりました。どうすればいいですか?」
新井
「ありがとうございます!それではですね振込み先が・・・」
どんどん露骨になってきた
俺
「わかりました なるべく早めに振込みます」
新井
「早ければ早いほどいいですからね 一緒に稼ぎましょうね」
そうして電話を切った
次の日、東京遊協からメールがきてた
どうやらグローバルキャリアという会社は知らないらしい
これで詐欺は固まった
どうやって認めさせようか迷ったが、とりあえず電話してみることに
プルルルル ガチャ
男
「モシモシ」
誰だこいつ
中国人っぽい男が電話にでた
一人でやってるんじゃないんだ
俺
「1と申しますが、新井さんいますか?黒田さんでもいいですけど」
男
「オマチクダサイ」
新井
「お待たせしました新井です」
俺
「すいません忙しいところ・・実は昨日全日遊連の東京遊協にメールで確認したんですが、
グローバルという会社は加盟してないそうです、どういうことですか?」
新井
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺
「全日に加盟してる立派な会社じゃなかったんですかね?」
新井
「確認されましたか・・・仕方ありません・・・話すしかないようですね」
!?
こっからどうするんだ
新井
「本当はわが社は全日に加盟しています、でも度重なる詐欺の集団に倒産寸前の嫌がらせを受け
全日のほうにはわが社が加盟してないフリをさせてるんです」
これは馬鹿すぎる
もうどうでもよくなってきた
詰めようと思いラッシュをかける
俺
「それでは新井さんが全日に問い合わせてもらって全日の方から僕にメールを送ってもらっていいですか?
僕は信頼できるので信用させるために真実を言ってくださいと」
新井
「・・・・・・・・それはできません」
俺
「なぜですか?そうでもしないと僕は信じられません
詐欺はグローバルの方ではないかと思ってしまいます」
新井
「1さん・・・・いいですか?私はグローバルの社員です、と同時に一人の人間でもあります、
その一人の人間として1さんに言います、信じてください」
俺
「無理です」
新井
「私たちはグローバルをもっと大きくしなければいけません!
そのために1さんの力が必要です。ここで力を貸してくれたなら将来1さんの幹部の座は揺るぎません!」
ちなみにこの話はかなり長かった
あまり覚えてないが15分は熱く語ってた
キャラはすでに黒田よりになってる
俺
「幹部?なりたくありません
大体なんで僕は審査がいるんですか?
新井さんも僕のこと信じてくださいよ」
新井
「仕方ないじゃないですかっ!!さっきも言ったでしょう!?
度重なる詐欺にあっているとっ!私は慎重にならなければいけないのですっ!」
すごいめちゃくちゃな話だが、1対1で話している以上それがおかしいと思わせることはできない
3人以上なら味方もいただろうが一人ではこいつを崩すのは無理だ
この時点で新井は少し泣いている(フリだろうけど)
俺
「わかりました どうしても詐欺じゃないことを証明できないのなら
この話をそのまま全日遊連に問い合わせてみます」
新井
「無駄ですよ。彼等は口を割りません」
何者だよお前
俺
「やってみなければわかりません、いざとなれば警察に問い合わせてみます」
新井
「それはやめてください!!シャレになりませんよ」
俺
「悪いことしてないなら問題はありません」
新井
「悪いことはしてませんが警察が勘違いする恐れがあります」
俺
「そこまで馬鹿じゃないでしょう」
新井
「どうですかね?」
なんだよこのキャラ
俺
「わかりました、新井さん、僕は問い合わせることはしませんがお金も払いません」
新井
「わかりましたそれでけっこうです」
やばいと感じ引く方向にでた
俺
「別に警察に言うつもりはありませんが詐欺ですよね?」
新井
「違います、詐欺被害者です」
俺
「もういいです」
ここで電話を切った