世間話も煮詰まってきたところで新井が切り出す
新井
「1さん、面接で本社まで来て欲しいのですが?」
ちなみに俺は兵庫住みで本社は東京だ
オレが兵庫っていうのも伝えたんだけどな
おそらくこれはちゃんと会社が実在しているというアピール
俺
「えっ?東京でしょ?いけるわけないです(^ω^)」
新井
「ですよねwwwwwwwでは履歴書を本社まで送ってもらいませんか?」
友達の話によるとここで36万請求されるはず
俺
「わかりました、今日送りますね、それでは」
ここで電話を一旦切った
履歴書送ってもよかったんだけど、時間かかりそうだったんで再度電話してみた
プルルルルル ガチャ
黒田(笑)
「はいっ!!お電話ありがとうございますっ!!グローバルキャリアですっ!!」
俺
「あの・・・先ほど電話した1といいますが新井さんいらっしゃいますか?」
黒田(笑)
「はいっっ!!少々お待ちくださいませっ!!」
・・・
新井
「新井ですお待たせしました」
この芝居めんどくせえwwwwww
俺
「あの・・履歴書送ろうと思ったんですが、やっぱり少し不安で・・本当にタダでできるんですか?」
新井
「できますっ!!」
テンションが黒田(笑)とカブってる
俺
「本当ですね?これで請求されても一円も払いませんよ?」
新井
「ん~実はですね・・・ごく稀に審査が必要になってくるお客様がいらっしゃるんです」
すでにお客様扱い
俺
「ほう・・・いくらほどかかるんですか?」
新井
「36万円です(キリッ」
俺
「あーじゃあ無理です。俺2万しか持ってません」
新井
「大丈夫です。ひとまず2万円からでも受け付けましょう」
なぜか俺が審査がいることになってる
俺
「ん~でも最初タダっていいましたよね?」
新井
「ケースバイケースです」
意味わからん
俺
「本当にパチンコ当たるんですか?詐欺とかじゃないですよね?」
新井
「ちゃんと全日遊連に加盟している立派な会社だから大丈夫ですよ」
俺
「そうですか。なんか黒田さんの話し方の感じが詐欺っぽく思えちゃいました」
新井
「私は黒田ではありません、新井です」
さすがやり慣れてるだけあって引っかからなかった
俺
「すいません声が似てたもので勘違いしちゃいました。でもこれ詐欺ではないですか?」
新井
「いやいや1さん・・・怒りますよ?」
俺
「すいません冗談ですwwwwwでも俺は審査はいるのですか?」
新井
「そうですねぇ・・・おそらく1さんは審査が必要になってくると思います」
俺
「なぜですか?」
新井
「雰囲気ですね」
俺
「雰囲気!?」
新井
「はい、長年この仕事やってるとなんとなくわかるんです」
これはひどい
俺
「そうですか・・・自分自身でも審査がいるなんてちょっとショックです」
新井
「ハハッ!1さん・・気にすることはありません。なぜならこの仕事をやってると
36万円なんてすぐに取り戻せますよwwwwwwwwww」
ちなみに仕事内容をまとめると
①グローバルの指定したパチ屋の指定した台に座る
②その後パチ屋から自分の台に大当たり電波が飛ぶ
③すぐ当たる
④取り分は50%
⑤当たりすぎるからほどほどにね
俺
「でも36万円なんて怖くて払えませんよ・・・」
新井
「1さん!絶対大丈夫です!私も応援します!一緒に幸せになりましょうっ!」
新井は俺をカモだと思ってる
一緒にってか幸せになるんはお前だけだろうが
俺
「少し考えさせてもらっていいですか?大金なので・・・」
新井
「あ~このお仕事はたくさんの方が応募してくださってます。
モタモタしてると仕事なくなっちゃいますよ?」
すでに口調も変わってきている
詐欺とはこんなにもひどいのかと恐怖を覚えた