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<長編>浮気現場を目撃したのは長女~家庭崩壊から再構築までの3年~

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352: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:59:57 ID:1n7rysPIO
あの時凍りついたままここまで苦しませてきたのだ
私は三人の子供に許されて浮かれていた自分を恥じた
三年間夫を苦しませ続けてしまった自分を恥じた
駄目だ
私がここに居るとこの人は壊れてしまう
私のエゴをこれ以上通す訳にはいかないと思った
最後のつもりで私は夫の布団に入った
そして蹲る夫を背中から抱きしめた
「ごめんね、私がここに居ると苦しいね?」
私は夫の背中に向かって言った
「私がここに居ない方がいいね?三年も苦しめてごめんなさい」
そう言って私は泣いた
夫は振り向くと私をきつく抱きしめた
「居ると苦しいけど居なくなるともっと苦しい、どうして良いか分からない、分からないんだよ!」
「本当はここに居たい!でもあなた私がここに居ると壊れちゃうもん!」
そう言って私は夫の体にしがみついた
信じられないことに夫は私を抱いてくれた
セックスというよりお互いの体にしがみ付いていたと言う方が的確かもしれない
「離したくない!」と夫が言って「離れたくない!」と言って私は泣いた
お互いにお互いの名前を呼び合った
夫が果てても私は夫の体にしがみ付いていた
離れたくなかった
強力接着剤で固めてほしい心境だった
私達はそのまま眠ってしまった

353: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)19:00:18 ID:1n7rysPIO

起きると私たちはそれぞれの布団に寝ていて、きちんと寝巻きに着替えていた
あれ?もしかして夢?と思い、慌てて自分の中に夫の痕跡を探した
微かに残る彼の残した痕を確認し、安堵した
良かった!夢じゃない!
そのまま私は着替えて朝食を作った
三人の子供が朝食をとってるところで夫が起きてきた
「おはよう」
私が言うと「おはよう」と夫が応えてくれた
三人の子供が私と夫を交互に見た
長女が笑っていた
夫が席に着いた
私は脱力しそうになる体を必死に堪えるのに苦労した
許してもらえた!そう思った途端に腰が抜けそうになった
「あ~あ、長かったな!」
長男が伸びをしながら登校していった
「良かったね」と誰も居なくなったリビングで長女が話しかけてきた
「ありがとう」
「昨日お父さんとエッチしたでしょ?」
「M和!」
「ごめん!だって聞こえちゃったんだもん、行ってきま~す!」
子供たちには本当に苦労をかけた

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三年経って私達は元の生活に戻り始めた
もちろん完全にという訳ではない
私が犯した罪の爪痕はまだあちこちに残されたままだ
キス魔の夫は元もキス魔に戻ったけど、口との接触は反射的に避けたがる
夜の営みの時に、私が感極まってキスしようとすると夫はプイと横を向いてしまう
どうやら私の口は汚染された部位であるらしい
自分が与えたトラウマだけど、やはりグサッとくる
胸も触りたがらない
試しに「こっちの胸は汚れてない方だよ」と言ってみたら、何も言わずにそっちの胸に顔を埋めてきた
相当にショックだったんだろうなと改めて思った
ごめんねって心底思った
夜まで残業して連絡が遅れると彼は酷く怒るようになった
「メールぐらい送れるだろ!」と怒鳴られる
「ごめんなさい、これからはそうします」と素直に謝る
失った信頼は簡単には戻らない
休みの日も何処に行くにも必ず同伴させる様になった
私は釣りが苦手だったが、そうも言ってられない
何度も同行してる内に私も好きになってきた
買い物は彼の趣味の後に寄ってもらうようになった
でもいつも一緒に居ろと言ってくれるのは幸せな事だ
無視されてきた三年間を思うと天国のような話だ

354: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)19:00:38 ID:1n7rysPIO

部長は、最近体調を崩した
男性には珍しいバセドー病を患ってしまった
精神的なものの因果関係は不明だけど、私は今回の一件に関係があると思っている
男性のバセドー病は、こうでなければならない!と強く思い過ぎる人の方が発症する人が多い様な気がする
以前に比べると精彩を欠いているのが気がかりだ
私の売り上げは、相変わらずかなり良い線をキープしてる
夫に許して貰ったから今はウハウハだ

とにかく恐ろしく長い3年間だった
もう二度としない自信ある
何度生まれ変わっても浮気なんか二度としないと断言できる

とにかく、未熟な私を許してくれた家族ありがとう、ごめんなさい
長い贖罪生活の間支えてくれたお父さん、お母さん
そして義父さん義母さんありがとう、ありがとう、何度頭を下げても足らないけど
二度とこの様な事をしないと誓います