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348: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:57:34 ID:1n7rysPIO
しかし結局彼女が許してくれるまで2年以上かかった
私は風邪をひいても登校するという長女を私は止めることができなかった
ブラスバンドの選抜メンバーから漏れたくないから這ってでも行くと言って聞かなかった
結局風邪は二週間以上経っても治らなかった
無理に知人の勤める大学病院に連れて行くと、彼女は肺炎にかかっていた
「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」と咎められた
レントゲン写真の肺全体にかかる靄の様な影を診て多少医療に近い仕事をしている私には事態の深刻さが理解できた
長女に対する負い目で強気に出れなかった自分を責めた
母親失格だと思った
長女は緊急入院することになった
夫もかけつけた
その日は大した事がなかったが、翌日から彼女を高熱が襲った
解熱剤を投与しても切れるとすぐに40℃近い高熱に戻った
午前中は比較的落ち着くが夜半にかけて熱が上昇した
三日後、長女の意識が混濁しだした
彼女の体の中で菌と抗体が戦ってる様子が大粒の汗から伺うことができた
主治医からマズいかもしれないと言われた
私は狼狽えた
止めなかった自分の甘さを責めた
事情を話し会社を休んだ
夕方夫と長男と次女が来て彼女の様子を見にきた
心配そうに伺っていたが長女の意識は戻らなかった
夫が長男と次女を連れて帰った

 

349: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:58:33 ID:1n7rysPIO
「今日が山場かもしれません」
主治医に言われた
知り合いの外科医も様子を見に来てくれた
主治医にくれぐれも頼むと頼んでくれた
「若いから大丈夫ですよ」と看護婦さんが励ましてくれた
気休めでもかなり救われた気がした
藁をもつかむ気持ちだった
夜半すぎ、長女が「おかあさん!おかあさん!」と私を呼んだ
「なに?どうしたの?」と私が聞いても応えなかった
意識が混濁しているらしかった
「おかあさん!」長女が叫んだ
「なに?M和、私はここにいるよ」と私は何度も応えた
「どうしてそんな事するの!」長女が叫んだ
彼女が混濁する意識の中であの時の光景を見ている事が分かった
「ごめんね、M和」
「やめてよ!おかあさん!やめて!」
「ごめんね!ごめん!」
「お母さん!私達の事好きじゃないの!?好きじゃなくなっちゃったの?ねぇお母さん!」
「大好きよ!ごめんね、苦しませてごめんね、辛かったね、私が馬鹿だったね、ごめん」
私は熱くなった手を握り締めながら泣いた
本当に馬鹿だった
いつしか私は長女のベッドに顔を埋めながら眠ってしまっていた
「お母さん、起きてお父さん来たよ」
頭上で長女の声がした
慌てて顔を上げると長女がケロッとした顔をして私を見ていた
「お母さん、おはよ」
長女が言った
「おはよう、ごめんね寝ちゃった…え?」
今お母さんって言った?
ハッとして長女を見た
長女が笑っていた
私が不倫する前の屈託のない笑顔だった
不覚にも泣いてしまった

 

350: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:59:07 ID:1n7rysPIO
二年かけて三人の子供はほぼ元通りの状態に戻った
しかし夫はそうではなかった
友達とよく遊びに出かけるようになり、それを知らずに作った夕飯が残ってしまうこともよくあった
料理のせいかと思い、母と義母に徹底的に学んだ
レパートリーは母の方が圧倒的に多いが、味のセンスは義母の方が圧倒的に上だった
単純な料理でも温度やちょっとした調味料の加減でまったく味が変わってしまう事を教えられた
夫の料理のセンスの良さは義母ゆずりだという事がよく分かった
子供には腕が上がったと褒められるようになったが、夫は全く褒めなかった
でもそんな事は私にはどうでもよかった
私はこの家に居させて貰えるだけで有り難いと思っていた
ある時、料理が残ってかたずけていると長男が「連絡ぐらい入れればいいのにな」と言った
風向きが私に追い風になってきたと感じた
しかしそれが凄く危うい気持ちにもなった
不倫から三年目を迎えようというとき長女が家族旅行に行きたいと言い出した
私は勿論賛成した
しかし「君たちで行ってくればいいよ」と夫が言った
「何でいいじゃん、お父さんも行こうよ」
「俺はいい」
「お父さん!」
「いいのよ、やめましょう」
「いつまでネチネチやってんだよ」
長男が言った
「なに?」
夫の目がギラっと光った
「やめて!」
「だってさ」
「やめて!お願い!それ以上何も言わないで」
「分かったよ!」
そう言って長男は部屋を出ていった
続いて長女と次女も出ていった
マズイと思った
このままでは夫が孤立してしまうと思った
凄く焦った

 

351: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:59:37 ID:1n7rysPIO
それから暫くして、夫が夜中に話しかけてきた
「起きてるのか」って聞いてきた
私は残業で遅く帰ってきて後から寝床に入ったからまだ寝ていなかった
「はい」
「聞きたいことがあるんだけど」
「はい」
「何であんなことをしたんだ」
「え」
「三年間自分なりによく考えてみた、君を許そうと何度も思ったんだけどどうしても答えが出せない、どうしても分からないんだ」
「すいません、私が未熟だったとしか言えません」
「俺だって全くモテない訳じゃなかったんだぞ」
「はい、知ってます」
「結婚してからだって言い寄ってくる子だって居たんだ」
「はい」
「君より美人で良い大学行ってる子だった」
「知ってます」
「でも俺は心が揺れたりなんかしなかった」
「はい」
「夫婦ってそういうもんじゃないだろ?チヤホヤと良い所だけ見て生活してしていける訳ないんだから」
「はい」
「俺はお前が年老いてボケて糞尿垂れ流すようになってもちゃんと世話しようと思ってたよ、そういう覚悟で結婚したんだ、結婚ってそういうもんじゃないのか?」
「その通りです」
「なのに何だよ、大きな仕事取って浮かれたとか酒の勢いとか、俺には全く意味分からないよ!」
「すいません、本当に申し訳ありません」
「何度考えても、何度許そうと思っても、どうしてもそこん所で閊えるんだよ、どうしてもそこでわだかまるんだよ!」
夫はそう言うとウ~…という呻き声をあげた
泣いているのではなく呻き声だった
私は三年間何度もこの呻き声を聞いてきた
それが私を許そうと葛藤する時の苦悶の声だったのだとこの時初めて知った
蹲り、ウ~…と唸り続ける夫は凄く苦しそうだった
結局三年の月日が流れても、夫の心は少しも雪解けしていなかった
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