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328: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:47:29 ID:1n7rysPIO

「今日はちょっとお高いところに行きますか!」って部長が言って
「いいですね~」って私は高揚した気分で応えた
高級割烹料理屋に行った
それぞれ個室に分かれていて掘りごたつ状になってるところだった
そこでお高い酒を飲みながら二人で我が社の行く末について熱く語り合った
「これからは商品を売るだけじゃ駄目だ、文化を作っていかないと」
「文化ですか」
「たとえばソニーがウォークマンを作ったときの様に、商品がそのまま文化になっていくものを作っていかないと結局決まったパイの奪い合いになるだけだ」
「分かります、今の日本にはかつての文化を発信するパワーを失ってますよね」
「そうそう機能性ばかり重視して、オタクにおもねた商品ばかり作ってる」とか
「少子化を何とかしないとどうにもならんよ、うちは自発的に女性の社会復帰を促進させるべきだ」
「政府がとか誰かのせいにしてる場合じゃないですよね」とか
そんな上から目線の話をしながら、だから私達の会社をああしようとかこういう風にしていくべきだとか延々と語り合った。
お酒の力もあって、まるで天下を取ったような恍惚とした心地よい時間だった

しかしそのお店は人気店だったので三時間でお開き
ああ、このまま帰りたくないなって私は思った
この心地いい時間をもっと共有していたいって私は思った
店を出て涼風を浴びながら部長は自分の腕時計を確認した
まだ帰りたくない
私は次の店へ行こうという誘いの言葉を待っていた
「まだちょっと早いな」部長が言った
私は凄く嬉しかった
「カラオケでも行こうか」
「良いですね!パ~っと歌っちゃいましょう!」
部長がタクシーに手を挙げた
最寄のカラオケルームのあるビルの前に着けてもらった
そこは五階建てのビルだった
五階全部カラオケルームで占められていた
私達は受付をすませ、部屋の中に入った
私達はそこでもお酒を飲んだ
ハイな気持ちをキープしたいと思った
だからピッチも早かった
最初はお互いに十八番を選曲した
次に子供がいつも歌ってる最近の人気曲を披露し合った
子供が小さい頃の曲を歌ってお互い爆笑した
嫌でも覚えちゃうよねぇとか言ってはしゃいだ

 

329: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:48:11 ID:1n7rysPIO
部長がページをめくりながら「デュエットしちゃう?」と言った
私は「いいですよ」と答えた
本当は少し躊躇したけど、そこまで意識することでもないかと思い直した
私達はデュエットソングを並んで歌い始めた
最初はお互い遠慮しながら歌っていたけど、歌ってるうちに盛り上がってきた
気付いたら部長が私の肩を抱いていた
私達は途中でマイクを一つにして自分のパートを交互に歌いだした
何曲もそうやって歌っているうちにエロい気持ちになった
そして彼は次の曲がかかる前にさりげなく背後に廻った
何だかドキドキした
曲がかかりだした
歌ってる途中で彼は私の腰にそっと手を添え、ゆっくり体を密着させてきた
彼の硬直したものを感じた
ドキッとした
気づかない振りしてそのまま歌い続けた
徐々に部長の指先に力が入った
露骨な求愛行為に笑って誤魔化した
でも本当は濡れた
今日だけだから
一線を超えた訳ではないから
明日から元の生活に戻れば良い事だから
これぐらいは大丈夫
今日は特別
これぐらいは百億の仕事を取った私達の成功報酬として許される範囲よねって
頑張った者同志のエールの交換みたいなものだって
ほろ酔い加減の私は恍惚とした意識の中で、そんな馬鹿げた事を思ってた
私達は暫く求愛行為を続けた

 

330: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:48:45 ID:1n7rysPIO

これはすべて飛んでた記憶だ
思いだすたびに私は頭を抱える
苦しすぎて悶絶する
今でも仕事場で急に頭を抱えて心配をかける事がある

そして決定的な過ちを犯す瞬間が来た

私は酔った手つきで選曲用のリモコンの操作がおぼつかず、部長が私の横に座って手伝ってくれようとした
「どれどれ」って言いながら彼の顔が私の横に迫った
ドキドキした
ソファーにつく私の指先に彼の指先が偶然触った
私はそれを分かっていて避けなかった
彼のゴツゴツした指先が私の指先に徐々に重なっていった
完全に手と手が重なって、彼は指をギュッ結んだ
私もギュッと結び返した

彼が私の肩を抱き寄せ、唇を重ねた
タバコの臭いがした
彼の舌が私の口の中に入ってきた
私も彼の口の中に舌を入れた
彼の舌が私の舌に絡まった
私も彼の舌に自分の舌を絡めた
外から誰かが歌ってる声が筒抜けに聞こえてきた
彼の指が私の胸を弄りはじめた
私は声を漏らした
もう一方の彼の手か私の手首を掴んだ
私の手を硬直した部分にそっと置いた
「今日だけ、な、いいだろ?」
切羽詰った声で彼は言った
私はチラッとドアの小窓を見た
光の反射で外が見えなかった
「もう、奥さんにしてもらいなさいよ」
「すまない、どうにも収まりがつかない」
私は指先にギュッと力を込めた
指先に彼の形か伝わってきた
夫以外の形に異常な興奮を覚えた
私達はまた唇を重ねた
ま、出してあげるくらいなら良いかな
明日になれば元の二人、何くわぬ顔で日常に戻れば誰も傷つかない
そんな軽い乗りだった
最低な女だった
最低な私はキスに没頭した
夢中になって彼の背中にもう片方の腕を絡めた

 

331: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:49:13 ID:1n7rysPIO

ドンドンドン!ドンドンドン!
入り口のドアが激しく鳴った
私達は慌てて体を離した

「店員だな、防犯ビデオで見られたか」
「やだ、口紅着いちゃってるわよ」
私達はお互いに肩をすくめペロッと舌を出した
場所を代えたい、私は思った
きっと彼もそう思っていたはず

彼が席を立ち、入り口のドアを開けた

「お母さん…」
制服姿の青ざめた長女がそこに立っていた
浮かれた私が地獄の底に落ちた瞬間だ
最悪な事に長女の後ろには保育園時代からの仲良しのR菜ちゃんが虚ろな目をして立っていた
あ~筆舌に尽くしがたい、書いていて自分のことながらに戦慄が走る

「お母さん?」
怪訝そうに彼が私を振り返った

ああ、これが偶然であろうはずがない
私はそれまで神仏について深く考えた事はないけど、この時ハッキリ神の存在を確信した
だって、たまたま私達はここへカラオケに来て、たまたまここの五階の部屋を取って、長女が塾の帰りに最寄のカラオケルームに行ったら満室で3駅先のここに来て、同じ五階の部屋なんて、そんな偶然があるはずないもの
私を信頼しきった夫や長男次女の映像が私の脳裏で粉々に砕け散った

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