もうすぐメイが小学校卒業という時期に、施設から連絡があった
メイがいじめの対象になっているとのこと、その原因が俺にあるということだ
メイは俺と会った後はすごく元気になるらしく、そのことが施設にいる他の子供、特にリーダー格の年上の女の子から疎まれるようになったらしい
基本、この施設にいる子どもたちは保護者がいなかったり虐待を受けたりで親や親族と会うことのない子供たちだ
そんな中メイにはいつも親族(俺)が会いに来て楽しそうにしている、なんでお前だけが!となり、いじめの対象となった
>>19すみません
ちょっと席はずしてました
施設職員と今後の話し合いをしたのだが、その時に言われたのがメイと会う回数を極端に減らしてくれとのこと
他の子たちと差が出ないようにしたいとのことだったが、俺にとっては残されたただ一人の大事な身内だ
とても了承しがたい
しかしその方がメイのためになるなら、としぶしぶながら納得
そのことをメイにも伝えたんだ
そうしたらメイが突然泣き始めた
嗚咽しながらこんなようなことを言ったんだ
「マサトおじさん(俺)は私のことキライになったの?お父さんもお母さんも誰もいなくなったのに、マサトおじさんまでいなくなったら一人ぼっちになっちゃう
そんなの嫌だ、それにここにいるのもホントは嫌で嫌でたまらない」
会うときはいつもニコニコしていてわがままも言わずにいたメイだったが、やっぱり相当無理をしていた
当然のことだが
11歳で突然に親を失ったメイが、たった一年で立ち直れるものか
ぐしゃぐしゃに泣きながら、でもどこかで遠慮してるのかいつもならまとわりついて来るのにこの時は俺から少し離れたイスから決して近づいてこようとしなかった
そんなメイを見て、たまらず俺も泣いた
そして最近、空想程度に考えていたことを提案した
「おじさんと一緒に住むか?」
その時、再就職先での仕事も慣れてきたし、まあぶっちゃけお金の問題については相続やら兄の生命保険やらでどうにかなる見通しがあった
あ、保険金についてはもちろんメイが受取人だが弁護士を挟んで俺が後見人となってて、メイの養育費などとしてはある程度融通かきいた
遊んで暮らせる金じゃないが、なんとかなるかなと思ってたんだ
そしたらメイのやつ、
「いいの?マサトおじさんは私のこと邪魔じゃない?嫌いじゃない?ほんとにいいの?」
なんて聞いてくるんだ
12歳のくせに気を遣いすぎなんだよ、このバカ
「当たり前だ!メイのことが嫌いなわけないだろ」
って思わず怒鳴った、泣きながら
あとは二人して泣いてた
思い出したらいまちょっと涙目
レスをくださってる方、返事できなくてすみません
初めてスレ立ててやってるんでちょっといっぱいいっぱいです
あと読みにくいし遅くてごめん
涙もろいおっさんの話に付き合ってくれてありがとう
勢いでメイを引き取る決心をした、はいいが状況は全くよくない
最重要の金銭は先に言った通りなんとかなるが、まずは住むところ
6畳一間のボロアパート住まいで二人で暮らせるようなトコではない
そしてメイはあとひと月で中学生になる、できればそれまでに新生活を始めさせてやりたいが時間がない
もうバタバタだった
そんな時に社長という名の救いの神はいた