バッチこい!
俺の地元はすげー田舎なんだよね。マクドもないし、セブンも最近やっとできたんだ。DQNも多い。
俺はちっちゃい頃から変な奴で友達も居なかったんだよ。で、ハマったのはギターなんだけど。
高校は地元の公立に落ちたんで隣町の私立に行き、バンドしてたよ。色恋は一切無し。童貞、チューなし。
バンドメンバーは幼なじみで構成、SとT。
やがて卒業になってやっぱり音楽で食っていくなんて甘ーい考えで東京に行ったんですよ。一人でね。
SとTは地元で就職が決まり『頑張れよ、お前ならやれるさ』なんて言ってくれました。
そんな暮らしをしながらライヴハウスを回ってバンドメンバーを探しました。
出会いは省きますが《涼》と言う男に出会います。
そのまま涼の知り合いのドラムが入り3人バンド結成 で俺たちの青春発動。
ウチで働けよーなんて土方の親方に誘われたり。
バイトに休み貰って、涼に言って地元凱旋。
式はスゲー感動した。彼女も普段キューピーみたいな顔してんのに、可愛かった。
二次会行って高校時代には話をしなかった奴とかも話したりして楽しかったよ。
『なぁ〇〇。いつ帰るの?東京に。』「一週間位いるよ、久々だし」『パチンコイカネ?』「別にええよ。」と、近所のパチ屋へ。
店の規模もショボく店員の態度もなってない。大都会勤務の俺は見下しまくった。
彼女はカウンターで愛想よく接客をしていた。スゲー可愛い。ハイ、一目惚れです。笑うと笑窪がチョコっとでて…最高でした。
愛想は良かったんで直ぐに話せるようになった。暗い性格の俺が気軽に話し掛ける様になったのは東京のおかげだ。というか、地元の人間を見下す性格になってしまった。
好きにしてくれ
長そうなんで、夜にでもまた来るわ
後でまとめて読ませてもらう
ただし「好きにする」ってことで長く書いたあげく
途中で「疲れたからまた今度」とか言い出したら遠慮なく叩かせてもらうからそのつもりでw
了解しますた。みんなも後で読んでもらえるといいかもしれんです。
俺が東京に帰る日、新幹線は午後二時。朝番で居てくれと祈る気持ちで店に行くと彼女は居た。スゲー笑顔でこっちみてる。俺は真剣に真顔で「俺、もう東京に戻るんだ。で、理恵さんの事スゲー好きになったんだ。嫌だったら捨てていいから。」と携帯番号渡して店を出た。
その日は電話なかったよ。次の日もその次も。
暫らく落ち込んだけどそんなに深く関わった訳じゃないんで直ぐに気にならなくなったよ。
それからはバンド一本!
の…つもりでした。