夢中で読んでたら
リアルタイム更新中だったとは…
続きが気になる><;
ありがとう。頑張るよ。
そして当日。
一応、我が町の待ち合わせスポットとして君臨する公園に向かった。オレは15分前に付近に着いてそこへ行くと、すでに彼女の姿が。
正確には誰か女の人がいて、うわぁ気まずいなー的に思ってると、向こうから「××さん!」みたいな感じで手を振ってくれた。
キツい顔立ちの印象しかなかったけど、笑ってるとこんな美人だったっけ?ていうくらい美人。わからないはずだ。
つか、オレのが年下なのにお互い常にさん付けなのね。
まぁ合流して、ひとしきり挨拶を交わしてそれから話の通り食事に行くことになった。
行き先は彼女に任せてあったけど、何ていうんだろう。家庭料理系イタリアン?
オレは外食してもマックなんかのジャンクなんで、こういうところは久しぶり。とても美味しいというと「良かった」と微笑む彼女。
見ると、オレは結構ガッツリ食べてるのに彼女は軽くしか食べてなかった。俺の食べるのを見てるばかりな感じ。
続き
ふと彼女が「こういう料理好きですか?」と微笑みながら聞いてきた。
基本的に俺は好き嫌いはないので、美味しければ何でも!と笑顔で言うと、不意に彼女の手がこっちに伸びてきて「(ソース)付いてますよw」とふきふきしてくれた。
もう、ね。前の疑問から何が何だかよくわかんなくなった訳だ。
それで会計しようとしたら「ここは私が誘いましたからw」って。有無を言わさずさっさと払っちゃうわ金は受け取んないわで。それで今度はオレが払いますと、場所を変えてこじゃれたカフェに入った。
お互いあんまり酒には強くないというのは電話で知っていたので、弱めのフレッシュカクテルを飲んでると、酔いが少し回ってきたのか、今日はあんまり話さなかった彼女が「私ね。教師の仕事辞めるかもしれない」とポツリと漏らした。
がんがる
俺としてはもうびっくり。電話での愚痴ではそういうことは聞いたことがなかった。せいぜい今日は上手くいかなかったとかあの子がガラス割ったとか。そんな程度。
しかも彼女は強い人と思ってたから、そんな弱音らしい弱音はこの時初めて聞いたんだ。
「私、多分皆に嫌わてる。嫌な先生だって」みたいなことをポツポツ漏らしながら、泣きそうにウルウルしてた。
「皆優しい先生のことばかり言ってるの。あの先生は忘れても怒らない。優しいって」と、もうポロポロポロポロ涙が零れてた。
「ね、××さん私どうしたらいいと思う?ずっとずっとわかんない」それきり彼女はもう何も言わなかった。
当たり前だけど、俺は教師じゃないしましてや子供に関する仕事をしてる訳じゃない。だけど、それでもこの人の力になりたい。少しでも重荷を軽くしたいって思えた。
「○○さんはさ。成りたい自分ってある?」これはずっと俺が親から言われてた言葉なんだけど。
「成りたい自分に成れる努力をする。だけど方法はいくつもある訳じゃない。でも一つではない」これを言うと彼女はキョトンとした顔で俺を見た。
長々ごめんよ
泣き濡れた目で俺を見る彼女。俺は時折噛みながら一生懸命伝わるよう話した。
「○○さんはさ。多分生徒が悪いことをしたら一生懸命怒ったんじゃない?」そう言うとコクコク頷く。
「じゃあ、いいことをした時は?」しばらく考えて、「誉めました」だと。
「怒るときくらい一生懸命誉めた?」フルフル首を振る彼女。
「じゃあ、今度はどんな小さいことでも一生懸命誉めてみよう。例えば抱きしめちゃうくらい。機嫌が悪い時でもどんな時でも!」めちゃくちゃ的外れかもだけど、オレはこう言ったと思う。
そのうち彼女がクスッと笑って「ありがとう」と言ってくれたんだ。
店から出ると、すっかり夜も更けて少しだけ涼しかった。一緒に歩きながら彼女が「××さんはバカだけど。それで救われる私はもっとバカですね」とか言っていた。
そして駅での別れ際に「今度はお正月に」といって、彼女はホームに消えていった。
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それからプッツリと電話が来なくなった。俺の仕事も帰ってからは激化してたし、多分彼女もそんなもんだろうと思って極力連絡しなかった。
秋が来て冬が来て……そして正月前の帰省。忘れてた訳ではないが、少しだけ寂しかった。
年末の夕方に一本の電話が入り、もちろん彼女からだった。初日の出を見に行こうとのお誘い。車で迎えに行くから場所を教えてとのことで、またあの公園にした。
待ち合わせの15分前にそこに行くも、やはり彼女は先にいてやっぱり笑顔で手を振ってくれた。
やっぱり綺麗な人だなと思う。そして車に乗り込み、ファミレスでゆっくりと早い朝食を取った。
今回も相変わらず彼女は俺の食べるのを見てるばかりで俺はちょっと気恥ずかしい。
そして目的地に到着。東側に向いた山あいの展望公園。まさに初日の出スポットで、同じ目的のカップルなんかがちらほら目に入り、オレらもあんな風に見えるのかなとか思った。
やべえ。明日の仕事に差し支えそうw
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初日の出はただの日の出だけど、やっぱりなんか違うんだろう。区切りというかいろんな決意を込めた。
「さ、寒いし帰りましょうか」と彼女。車に乗ると暖房MAXでしばしの暖気。しきりにすり合わせる手を見て、思わず包むように握ってしまった。
俺の内心としては何やらかしてんだwだったのに「暖かいですね」と嫌がるどころか和んでるしw
公園まででと言ったのに、寒いからという理由で家まで送ってもらった。しかも下り際に「お昼から初詣いきましょう」の誘い。まぁ断る訳もなかった。
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んで、昼までしばしの仮眠。すると兄貴から「おいバカ起きろ!」と叩き起こされる。
見れば昼。しかも玄関に彼女の姿。どういうことなの状態のオレに彼女が「迎えに来ちゃいました」の一言。オヤジやお袋はホクホクしてるし。
あとで話し聞かせろよと無言の圧力で見送られ、再び彼女と行動。「いいご家族ですね」と微笑む彼女に導かれ車の中へ。
その年は寒かったせいか、あんまり混むこともなく賽銭箱までたどり着くことができた。五円に込めた願いは交通安全。昇給出世と俗物なオレだが、横を見れば未だ手を合わせる彼女。
一分くらいそうしてたのか、後で内容を聞くとはじめは言い渋っていたが「成りたい自分に成れる自分になる」と言ってくれた。正直超嬉しかった。
それからいろいろ回り、結局はまた日が暮れてしまった。そして、ふと彼女が行きたいところがあると言いだし、場所を聞いても内緒にされたまま車を走らせたんだ。
続き…
向かうにつれ、なんとなく行き先がわかった気がした。予想は当たって、着いた先はあの小学校。
「××さんと来たかったんです」と彼女は言い、あのタイムカプセルの現場へ。「ここが私と××さんが初めて会った場所」と踊るように歩き回る彼女。
「暗いから危ないよ」と言うも、聞く耳持たずでクルクル動き回っていた。案の定すぐ転けてしまって、手を貸そうとするとそのまま抱き締められた。
一瞬本当に何が起きたか分からなかった。柔らかい衝撃と彼女の優しい香りと背中に回された腕の感触に頭が真っ白になったのを覚えてる。
1分くらい放心してると「帰したくない」と彼女。我に帰った俺が離れようとするも更に強く抱きしめられてしまう。
「い、家に帰してくれなかったら困るよ」と言うと、「違います。関東に帰ったらまた会えなくなるじゃないですか」ぎゅうっと力が籠もる。
「私××さんが好き。大好きです」もう、何だろね。この一言にさ、今までの疑問とか何もかもが溶けていくような気がしたんだ。
俺が今まで付き合ってたと思ったのは、実はお願いして付き合って貰ってたんだなって。オレは人に好きになってもらいたかったんだなって。
こんな簡単なことだけど、初めて人に好きって言って貰ってようやくわかったんだ。
遅くまですまん。ラストかも
そう思ったら、もう目の前の彼女が愛しくて愛しくて仕方なくなった。
男らしくないけど、俺がポロポロ泣いちゃって彼女が「泣くほど嫌なんですか?」て恐る恐る言った言葉に首を思い切り振って「違うよ。嬉しいんだよ」と否定した。
んでオレからも「オレでいいならずっと○○さんの側に居させて欲しい。大好きです」って多分心からの告白をした。
それを聞いた彼女は驚いた顔をした後優しく微笑んで「嬉しい…ずっと一緒にいてください…」って言ってくれてキスしてくれた。
正直笑うだろ? 告白までの期間は約一年でも会った回数は数回なんだぜw
付き合ってた期間含めて三年だけど、やっぱり会った日数はめちゃくちゃ少ないんだぜw
だけど、オレは今も彼女を愛してるし、これからも愛していける。これだけは胸を張って言えることだ。
みんな遅くまでオレのオナニー付き合ってくれてありがとう。ではお休みなさい。
引用元: ・https://yuzuru.5ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1278338809/