78:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2007/08/11(土) 11:53:22 ID:
犯人「クソ、この野郎」
犯人がリビングの出口に向かったから
俺は慌てて止めた。
今考えれば、もしかしたら犯人は玄関から逃げ出そうと思ったのかもしれない。
でも、当時の俺は「犯人は嫁を追って行く」としか思えなかった。
だから俺は、体を張って犯人を止めようとした。
俺「ちょっと落ち着いてください。
待っててと言ってましたから、すぐ戻ってくるはずです。
嫁を追っていかないでください」
犯人「放せやコラ」
いきなり犯人に殴られた。
痛みはあんまりなかった。
でもこのまま嫁のところに犯人を行かせるわけにはいかない。
(もしかしたらそのまま玄関から出て行こうとしてるのかもしれないが)
俺は「待ってください」とか「許してあげてください」
「お金なら払いますから」とか
「嫁を許してくれるんだったら、全財産もってっていいですから」
とか言って、もう必死で犯人を食い止めた。
夢中だったから何を言ったか全部はよく覚えてないけど、
通帳の場所も教えちゃったと思う。
虎の子の通帳も交渉のテーブルに載せるぐらい、俺は必死だった
犯人の服をつかみながら話してたから、俺は何発も殴られた
79:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2007/08/11(土) 11:53:55 ID:
嫁「圭君から離れなさい!!」
声に驚いてリビングの入り口を見ると
嫁が戻って来てたorz
最悪だと思った。
何やってんだコイツは。
遊びじゃないんだぞ、これは。
俺は嫁に、いいから逃げろとか言ったけど
嫁は俺の言葉を無視して
寝室にある護身用の木刀の切っ先を犯人に向けて怒鳴った。
嫁「圭君から離れて!」
犯人「無理すんなよ。お嬢ちゃん。ヘヘヘ」
犯人は俺から離れるとニヤニヤ笑いながら嫁の方に近づいて行こうとした。
俺は必死になって犯人を止めた
次の瞬間、嫁はものすごい踏み込みで犯人に「突き」を食らわした。
喉元を狙った突きじゃなくて、犯人の胸の中央辺りを狙った突きだった。
すっかり油断してた犯人は、まともに突きを食らって後ろに吹っ飛んでた。
俺も吹っ飛ばされそうだった。
すげえ驚いた。
てっきり、犯人が近づいて来たときに、
「来ないでー」みたいな感じで
護身のために木刀振り回すぐらいなのかと思ってた。
まさか嫁の方からあんなに勢いよく犯人に向かって突っ込んでって
男を吹っ飛ばすような物凄い突きを食らわすとは思っても見なかった。
<長編>嫁が「ごめん」と謝った!俺は聞いた「何が、何について謝ってんの」嫁はこっちを見ていった「あなたがいるのに、他の男とやろうとしたこと」 ドストレートだった。
調査員の「落ち着いて聞いて下さい。奥様は、お勤め先の方と浮気をされています。」で私の意識が飛びました・・・1年後私は激しい憎悪が湧いて来るのを感じました。
洗濯物が風に飛ばされてキャッチに失敗した子が、3階のベランダから落下・・・オイラの上に落ちてきた!それが嫁との出会いです。
嫁「あなたより間男の方が私のことを愛してくれている」 間「O俗の最短時間の料金くらいを使えば 長い時間楽しくすごせるからよかった」
嫁と初めて会ったのは大学時代に家に帰ると水着にエプロンのJKがいた!俺「…君、誰?」嫁「…そうめん、茹でています」
80:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2007/08/11(土) 11:55:24 ID:
試合の応援に行ったことはあるけど
真横で嫁の踏み込みを見たのは初めてだった。
有段者の踏み込みは
女性があんなに早く移動できるものなのか?と思うぐらい速かった。犯人はうめき声を上げながら床を転がった。
犯人「クソー、このアマ。ふざけやがって」
数秒後、犯人は胸を押さえながらゆっくり立ち上がって
なんと、ポケットからナイフを出した。
ナイフを見たときの恐ろしさは、言葉では表現できない。
この怖さ、分かるかな?
リアル犯罪者が傷を負わされて、怒り狂ってナイフ出したんだよ。
リアル犯罪者ってだけでもかかわりたくないのに、その上ナイフで
しかも怒り狂ってるんですよ。
ありえないぐらいに最悪の状況。
間近に迫った死の恐怖って、初めて感じた。
白く光る刃先を見て、俺は恐怖で固まってしまった。
嫁も俺も、ここで死ぬと思った。
嫁の援護のために男を取り押さえるなんて、もう無理。
俺は男に近づくことさえできず、その場で凍り付いてしまった。
ふと嫁を見て、もっと驚いた。
笑ってる??なんで???ヽ(゚Д゚; )ノ
怖すぎだよコイツ
81:名無しさん@お腹いっぱい。 : 2007/08/11(土) 11:56:06 ID:
「いい度胸だ、てめえ覚悟はできてんだろうな?」とか
「俺の喧嘩は、生き死にの喧嘩だぞコラ」とか
「知ってるか。下っ腹刺されると、長い時間苦しんで死ぬんだよ。ハハハ」とか
「死ぬか?コラ?」とか
嫁に向かって言ってた。でも嫁は、犯人の言葉には一切反応せず、無言で犯人を見ていた。
左右にフラフラ動きながら怒鳴り散らす犯人とは対照的に
嫁は木刀を正眼に構えたまま動かず、静かに犯人を見ていた。
犯人と嫁の間は結構離れてて
犯人はある程度距離があるところから嫁に怒鳴ってた。
俺も犯人も、まだ嫁と犯人がチャンバラする間合いじゃないと思ってた。
でも嫁は突然、その距離を一足飛びに詰めて、
木刀を犯人の小手に叩き込んだ。
嫁は、今までは深い湖のように静かに構えてるだけだったのに、
突然、烈火のように猛烈な攻撃に転じた
ホント、電光石火だった。
たぶん俺が犯人でも避け切れないと思う。
まだ嫁の攻撃可能圏内じゃないと思ってたし
なにより驚くほど速かった。
予備動作も分からなくて、いきなりバンと来た