783: 776 2014/09/28(日)04:52:08 ID:S0K56Dcw1

引っ越して三か月ほどあった時、漸く生活のリズムも整い始めやっと落ち着いた頃。
B女からルームシェアの提案をされた。B女からすれば交通費と家賃も浮くし通勤が楽。
なおかつ今住んでるワンルームより広いとなれば確かに私の所でのルームシェアは魅力的だろう。
幸い一部屋余っているし、家賃的にも半分負担が減れば大分助かる。
相手は友人だし、A男が泊りに来るのは月の半分ほどで困る事はない。
彼女の提案を早速A男に相談し、了承を貰った。
彼が泊りに来る時は、どの道私の部屋で過ごしているため支障はない。

そしてその二週間後にはB女は私のマンションに引っ越してきた。
約束事としては、B女は間借り扱いで、家関係の権利は私にあり
私の都合が優先されるというのが前提。
家賃と水道は折半(B女の服が多くて洗濯物が多いのと
風呂を頻繁に利用する為。私は専ら節約でシャワーのみ)
光熱費とネットと管理費は私負担、食事は各自
用がある際には互いの部屋に入る事は可能だが基本的には不可侵
報告の無い他人の連れ込みは禁止。
大家に相談したら元々ファミリー物件の為家賃の変更は無しという嬉しい事もあった。
二人での生活はそれなりに順調で
私は割と干渉しない性質なので、B女も気楽で助かると言っていた。
私は朝5時には家を出て仕事に行き、掛け持ちで仕事をして帰るのは23時過ぎの為
B女と擦れ違い生活であまり負担になるような事はなかった。
唯一困ったのは風呂場と洗面台の棚をB美の化粧品や美容グッズ関係に埋められたり
物の多い彼女にリビングの隅を占領された位だ。

そんな生活を一年ほど過ぎた時
二か月続けてB女から生活費が渡されず私が立て替えたのが続いた。
元々家賃や光熱費等生活にかかるお金は私の専用の口座から一括引き落としになっており
B女からの折半分は別の口座に振り込んで貰っていた。
私としてもあまり口うるさく言うのは嫌だと思いその二回分は不問にしたのだが
さすがに三回目になった時は一言B女に聞いてみた。
すると彼女は最近旅行が続いて、出費が嵩んでいて振り込めなかったと謝ってきた。
確かに月に数回彼女は数日家を空けていたが
しかしそれはB美の都合で振り込めない理由にはならないと思った。
それを彼女に言えば
「恵まれている私子は苦労知らずで羨ましいよ」と言われた。
彼女はそれだけ言うと、財布からひと月分の折半費を出してテーブルに置くと、そのまま黙って出かけて行った。
それを境にB女とはなんとなく気まずくなる。生活のリズムはずれている為衝突する事はなかったが
どこかしこりが残った状態だった。

ここでなんだが、他人から自分がどう見えるかなど分からないが
私は別に自分が恵まれているとは思っていない。
かと言って不幸だとか悲劇のヒロインだとかとも思っていない。
宝くじ当てて楽したいなあとは思うけど(笑)

784: 776 2014/09/28(日)05:01:05 ID:S0K56Dcw1

これと同時期位にA男は本社での仕事がメインになり
都内までの出張が月一に減っていき、ほぼ電話とメールのやり取りになっていった。
遠距離でも私は構わなかったが、なぜか電話での態度で異様に違和感と
胸騒ぎを覚えるようになった。
それから二月程経ったある日。体調が悪く、病院に行ったら妊娠していると発覚した。
私は嬉しくなったが、A男に連絡が取れないのに不安が募った。
手帳でA男と最後に会って連絡が途絶えてから一月経ったのを確認した。
最後に会った時に都内の出張はもう無くなり、関西の本社で
忙しくなるからしばらく連絡できないと言われて無理に返事の催促はしていなかったのだが、
さすがにこれだけ間が空くのはおかしいと思った。
私からは二、三日に一度は近況と激励のメールは送っているが、それに対して一度も返事はなかった。
ちなみにメールの内容は大体「○○の新刊が出て早速店(勤めている本屋)で買ってきちゃった。
読むのが楽しみ。A男君の好きな○○の続巻もあったよ」と言うようなもの。

真っ先にA男に知らせたかった私は、親に言うのを後にして、A男に話があるとメールを送った。
返事を待ちながら、不安に思いながらも数日過ごしたある日
家に着くとB美の靴は無く扉越しにノックしても返事はなかった。
室内は見ていないが気配がなかったから出かけているのだと知った。
彼女の夜遊びは割と多かったので、今回もそうなのだろうと思った。
私は特に気にせずに雑用を済ませ、自室のベッドで漸く一息ついた時に携帯を見て驚いた。

785: 名無しさん@おーぷん 2014/09/28(日)05:07:24 ID:I96UhNyRh
786: 776 2014/09/28(日)05:10:59 ID:S0K56Dcw1

>>785 ありがとう

着信履歴に三件、K先輩から連絡があったからだ。
留守電にもメッセージが吹き込まれていて、何時でも構わない
電話に気づいたら折り返し連絡が欲しいとあった。
私はA男に何かあったのかと不安になり、十二時間際だったが電話をしてみる事にした。
K先輩はすぐに出てくれて、だが私の知らない事を言い始めた。

「私子、久しぶりでなんだけど、単刀直入に聞く。A男とは別れたのかい?」
「え、どういう事ですか?」
「……やはり違うのか」
「少なくとも別れ話をした覚えはありません」
「そうか。実は私子が家に住むと言うから妻と部屋を準備していたんだが、
『関西は遠いから嫌だ』と私子が言ったから、
一緒に住む話は無くなったとA男から聞いているんだが」
「そんなバカな。私は先輩の息子さんが病気で
他人の私が一緒に住むのはストレスになって困るから断とられたと聞いて
急遽都内に引っ越し先を変えたんですが」
「病気? 息子は至って健康だし、僕も家内も私子を高校の時から知っているから
一緒に住むのに反対はしていない。寧ろ妻は私子を妹のように可愛がって居たと思うのだが」

二人とは部活での先輩後輩でもあり、A男とは関係なく年上の友人でもあった。
同居を断れられた時も息子の病気の為だし、仕方ないと悲しまずに済んだのもそのおかげだ。
しかし先輩とA男の証言が食い違っていて軽く混乱した。

「それともう一つ。ここ最近、A男は結構な頻度で休日出かけているんだが
二度ほど妻が私子じゃない女性と一緒に居た所を見ていてね。
腕を組んで仲睦まじい様子から女友達という雰囲気ではなかったそうだ。
しかし帰ってきた時にそれとなく誰と出かけたと聞いたら私子とだと言うんだそうだ。
だが私子が関西に来て、僕と妻に何の連絡もしないのはおかしいと思ってね。
写メったから、見てみるかい? ……もしかしたらその女性も込みで三人で出かけていたのかい?」
「……私、ここ一月は忙しいから連絡出来ないと言われて、
こちらからメールは送っていますが返事は貰っていません。
最後にA男君とあったのは一月前です。後、私は関西に行った事はありません」

私は正直頭の中が真っ白になった。
送ってもらった写メにはA男とB女がスタバで隣り合っているものだった。
すぐに浮気だろうとわかるものだった。
よくあちこちのスレで格好よく復讐なり報復なりをしている方がいるが、
そんな風に冷静ではいられなかった。
とりあえず先輩には自分で確かめて見るので何も知らないフリをしていてほしいと頼み、
私はそのままベッドで眠れない一夜を明かした。

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