俺が高2の頃
いつものよう帰り支度をして足早に帰ろうとしたら
「おい」
最初俺にかけた言葉とは気付かずにスルーした。しかし、
「シカトか?」
って言われて後ろから蹴り飛ばされた。
俺なんかしたっけ?って思ってたら顎のあたりを殴られた。
ちょっと外れてクリーンヒットしなかったのに頭がクラクラして尻もちをついた。しばらくグワングワンして立てなかった。
コイツはスネ夫みたいな奴で
ヤンキーグループのパシリみたいな奴だった。
ヤンキー達には媚びへつらったり、肩パン食らってもヘラヘラしてるのに、
他の男子や女子に対しては異常なまでに強気だった
は?せめて手出す前に言えや
俺がヨロヨロ立ち上がろうとしたらサッカーボールキックされた。
何発も。
俺は頭を守ってうずくまるしかなかった。
その間中ずっと奴の事を考えていた。
おそらく俺を選んだのは一番小柄でオタクで弱そうだったからだろう。
俺は泣いた。これほどまでに理不尽なことがあるだろうか。
休んでいる間はネットで漁りまくって喧嘩や格闘技の情報を手に入れようとした。
ゲオでブルースリーの映画や、ドロップなどの喧嘩映画を借りて、戦闘シーンだけ何回もみて、自分なりにノートにまとめたりした。
カンフーは強い。
でも短期間でカンフーの全てを習得するのは無理なので、一つだけの技を磨くことにした。
飛び足刀蹴りだ。
飛び蹴りは威力が高いらしいし、何よりカッコいい。
「よぉ?チビ。俺の蹴り痛かった?www」
俺は怒りにみちたが、皮肉を込めて
「あぁ、試験で0点取るぐらい痛かったさw」
って言ってやった。
Aは意味が分からなかったのかゲラゲラ笑って去って行った。
アホが
この頃からAは次第にヤンキーグループの奴らにもちょっと強気
になっていた。
肩パンされたらニヤニヤして
「やめてくれよw」
って言うようになったり、
ちょっとした意見を言ってみたり、
俺はそうしている間にも飛び蹴りの習得に力を入れた
ネタとして見てくれ
あの頃の俺は本当に努力家だった。
本物のブルースリーになった気分だった。
公園の人達に怪しまれたりもしたが、そんなのどうでもいい気分だった。
俺らの高校は進学なんて視野に入れてないぐらいのバカ高校だったし
卒業したら働くつもりだったからな
結局中退したけど
ある休日、午前中に練習をしていると、おっさんが話しかけてきた。
小太りの眼鏡のおっさんだった。
「君は凄いね!空手家かなんか?」
俺はあまりの節穴に呆れた。
そして、キレのある蹴りを木に見舞った。
おっさんは拍手した。
俺は気分が良くなり、何発も見舞った。
いつの間にか仲良くなり、こうなった経緯を話した。
するとおっさんは怒り狂い、
「なんて奴だそいつは!必ず倒してくれよ!」
俺は約束した。
次の週からおっさんも飛び蹴りの練習に付き合ってくれた。
格闘技の本とかを熟読してきたらしく、俺にうんちくを垂れてきた。
その日から俺とおっさんの特訓が始まった。
もともと試験で0点だったのにお前に蹴られたせいだって言ったってこと?それって皮肉なのか?
違う違う
0点とるぐらい俺にはどうでもいい事だったんだよ
だから別に気にしてないって意味でいった。
あいつは俺以上にバカだったから理解出来なかったかな?
それとも皆にも理解出来ん?
土曜日は技術習得とスパーリング練習、ミット打ちとなった。
スパーリング中のおっさんは何気にフットワークが軽く、全然攻撃を与えられなかった。一発も当たらなかったし、何発もパンチを貰った。
まあ、軽くだけど
木に向かって助走つけて飛んで蹴るのか
技術もなにも無いような気がするんだが
木に蹴る事が多かったけど人がいなくて誰も見てない時は
相手が動いてる事も想像してブランコを揺らしてブランコの鎖に向かって蹴ったり、
でも鎖が足に引っかかって転んで痛い思いしたあとはやめた。
てか、その頃におっさん来てから練習方法変わった
なかなかグダグダで、傍からみれば高校生とおっさんがイチャイチャしてるように見えたと思う。
練習が終わればいつもおっさんの家に遊びに行った。
妻子持ちだった。中3の女の子はめっちゃ可愛かった。
この頃から飛び蹴りは実践性がない事に気づき始めた
そろそろ戦う準備が出来てきた頃
自分からは仕掛けないと決めていた
あっちが勝てると思い込んで喧嘩を売ってきてそれをボコボコにしてやったら
どんなにあいつは屈辱的になるだろうか、と思ったからだ。
奴は俺の事を馬鹿にしながらも喧嘩は売ってこなかった。
俺は明らかにマッチョになっていたし、怖くなったのかw
なんて考えていた。
しかし、この頃から事情が変わってきた。
ある自習の時間
いきなり、「テメェいいかげんにしろや!」って怒号が響いた途端、物凄い音がなった。
ヤンキーグループのトップ的な存在の奴がAをボコっていた。
怒号は近くのクラスにも聞こえ、すぐに先生が駆けつけて止められた。
そのヤンキーグループのトップ(B)は一週間ぐらい学校に来なかった。恐らく停学だろう。
そこからAはまた俺をボコる前の状態に戻った。
それだけなら良かったのだが、
最悪な事が起こった
それは、俺はBの彼女にアプローチしているというもの。
俺はまた呆れた。
まあ、そんなのBの彼女が否定するだろうしどうでも良かった。
まず、Bの彼女は誰か知らない。
しかし、Bは休み時間にBの彼女らしき人に確認していた。
「俺に付きまとわれてるってのはホントか?」
「え?俺君とメール?してるよ」
どういうことだ…?
俺は否定しにいった。
思えば女子と話かけたのは中学生以来。
「え?どういうこと?俺メールなんてしてないよ?」
「いやいやw隠さなくて良いからww別に俺君とメールするの嫌じゃないよwwでも、愛してる は正直引いたwwウチにはBがいるのに」
明らかにに隣のBが怒っている。
俺はとりあえずバックステップでかわす。
「絶対違うって!俺してないよ」
「マジで殺すぞオラ!」
聞く耳を持とうとしない。
俺は戦う決心を決めた。
パンチはおっさんに比べて大振りすぎたし、何よりワンパターンだった。
三発目ぐらいで相手の顔面が血だらけになった。
もう一発って所で胸倉を掴まれ、逃げられずもう片方の腕が襲いかかってきた。
俺もやり返したが力ではかなわず、足をかけたが体格差がでかいので転ばない。負けそうになっていた。
でも運良く途中で先生が来てから止められた。
俺は一週間の停学を食らった。
肘打ち軽すぎだろ?どんだけ体重差あんだよw
実際やってみればわかるけど肘は鋭利なんだよ。
だからスパッといける
Bは退学させられそうだったらしいが、土下座して許して貰ったらしい
そこまでするぐらいなら何故喧嘩したんだか。
ちょっと手が疲れてきた
違う違う、軽い、分かる?軽い
体重乗っけて打ったつもりだったけど効いてなかったかな?
ちょっと休ませて
皆の外見スペック
Bは武蔵みたいなタラコ唇身長170後半ぐらい
Aはヒョロいエイリアン
B彼女はブタ鼻だったなぁケツでかい
俺は身長161のチビオタク、今はVIPやりながらニート
おっさんは小太りで、174らしい。メールで聞いた
また久しぶりに学校に来た時にBの彼女に確認をした。
「ねえ俺ホントにメールとかしてないよ?」
Bの彼女(C)「しつこい!別に良いって言ってんだから良いじゃん!昨日もメールして来たくせに」
俺「じゃあメール見せてくれる?」
見せて貰った。俺のアドレスは登録されてないみたいでアドレスがそのまま表示されていた。
しばらくボーッと見て俺は異変に気づいた。
アドレスが微妙に違う。
俺のアドレスは自分のローマ字-n三桁の数字@ドコモだったのが、そのアドレスはnと数字の間に.が入っている。
>彼女(C)
なんでCカップって知ってるんだよ
>>197
ワロタ
彼女はCって呼ぶ事にするということ
あとフルコンの人
バカにするつもりで言ったんじゃないんだ。
俺が低脳だったな。ゴメン
自分の携帯を見せて確認させた。
そして、そのアドレスに空メールを送ってもらい、素早くAの近くに行き耳をすませた。
振動音が微かに聞こえた。奴が携帯をチェックする。
俺は携帯を取り上げた。
A「ちょ、何すんだテメェ!!」
奴は俺を装ってCとメールをしていた。
恐らくサブアドを使って。
「お前暇なときある?喧嘩するか?」
A「あん?お前ふざけてんのか?www」
A「まあ、サンドバッグにしてやるよwww」
やけに余裕こいてた。Bにフルボッコだったくせに。
結局日時はAが決めて二週間後の夜。場所は俺が決めて俺が練習している公園にした。
おっさんについに決戦の日が来たことを伝えた。
おっさんに物凄く激励された。
決戦の日
俺は三十分前に来て準備運動をした。
Aが来た。何故か2人の後輩?を引き連れて
俺「俺はお前と戦うんだけど」
A「あん?俺がタイマンできないとでも思ってんのか?コイツらは
ムービー係と審判だよ考えろよチビ」みたいな事を言ってきた
1人はAの携帯を持って、もう1人はニヤニヤしながらこっちを見ている。
俺「わかっ バキッ!
いきなり殴られた。
俺もすぐに殴り返す
最初に打った肘打ちで怯み始め、前蹴りは腹にめり込んだ。
Aは倒れ込んだ。俺はもう戦意がなくなったと思い、これ以上は攻撃しなかった。
そしたら近くにいた後輩(D)に思いっきり殴られた。
後輩Eも加勢してきた。
喧嘩強そうな奴等ではないが、A相手とはいえ疲れきっていたし、何より2人なんて相手にできない。
俺は前の様にただ頭を抑えてうずくまる体制に入った。
しかし、そこでおっさんがトイレの裏から現れた。
「オーラ〝ラ〝ア〝ッ!!卑怯ヤナイガァッ///」
そして1人に思いっきりタックル
もう1人にはパンチの連打で圧倒した。
あとから聞いたがずっと見守ってたそうだ。
通報されないか心配だwとか言ってた。
俺はお姫様抱っこされおっさん宅に連れてかれた。そして泊めてもらった
唐揚げ旨かった。娘可愛すぎて勃起した。奥さんもよく見たら美人。
おっさんは俺の功績を2人に話した。
最初、「俺君すごーい☆」
だったが、話を一通り聞き終わったら今度は
「パパカッコいー☆」
だった。パパって呼ばれてるのか、けしからん
今日までそしてメールをちょくちょく続け、かなり親睦を深めた。
明後日遊ぶ予定だ。
一通り終わり
中退した話してないね。
あの後何故か知らんがCからのメールがあった。
皆がお前嫌ってるよ、死ね童貞キモオタクとかいっぱい来た。
俺はまだビッパーじゃなかったから嬉しくもなく単純に傷付いた。
そして学校行くのが怖くなりニートになった
でもおっさんに話しても引かれる事はなかったよ
「お前はたくさんある選択肢の内の1つを自分で決めたんだろ。うじうじすんな!お前は強い」
濡れたわ
その後のAは知らない。
もう一年はたってるのにおっさんが逮捕されないんだから通報はしてないと思う。
喧嘩動画は消されたんじゃんw
チビオタクにボコられるってどんな屈辱物だよwww見てみたいです。
Bも知らない
あとおっさんの娘は無事高校に入学したよ。可愛さ増してる
おっさんの容姿はメガネ、小太り、ハゲてはない、ぱっちり二重、肌が赤ちゃんみたいにきめ細かい。
あと、ボクシングちょっとだけかじってすぐやめたらしい。
奥さんは剣道やってたって
なんでAにメアドバレてんの?
聞いたんじゃないか?
俺でもクラスの半分以上の男子のアドレスは持ってるよ
自分から聞いたり、効かれたり
C犯さなきゃ気がすまん
なんでおっさんの肌のきめ細かさ知ってるんだよwww
>>483
組み技の練習で間近で見た
結局やったのが
二週間ぐらいしておっさん来てそっから三ヶ月ぐらい
忘れてたから最後に
皆ありがとう!皆優しくて本当に涙出た
引用元: ・https://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1313043104/