友達が変な男と付き合い出していわゆるドキュンになっていった。

B!

48: 恋人は名無しさん 01/09/07 17:12
ずっとROMってました。
思い当たる話があったのでメモ帳にまとめてみました。
自分が中心の話じゃないんですが、いきます。中学からの女友達グループでずっと仲良かったが、
そのうちの一人、康子が大学3、4年くらいから急に変わった。
昔は淡い色のワンピースとかが好きな子だったのに、
いきなりアホのギャルみたいな格好し始めた。
どうも付き合った男が悪かったらしい。
配送業でバイトしていた2歳年下の男(飯田)と付き合い始めてから、
康子は見る見るうちに、いわゆるドキュンになっていった。
学部が違うので昔ほど頻繁に会ってなかったし、
その交際相手とは会ったことが無いので詳細は不明だが、
久しぶりにみんなで集合すると、康子のドキュンぶりは際立っていた。
居酒屋でモノを頼む時も異常なまでに横柄だし、
空いたお皿を勝手に灰皿にするし、タバコも立て続けに吸いっぱなし。
車では信号待ちの間にドア開けて、溜まった吸殻をごっそり捨てる。
ところかまわず携帯で話す。
康子も高校の頃まではごく普通の学生だった。
いつもみんなで、デートでどこ行ったとか彼はどんな人だとか話した。
夜遊びもしないしヤンキーでもなかった。
こんな子じゃなかったのに・・・とみんな思いつつ、
呆れて怒り、かなり注意したが気にも止めていなかった。
言っても無駄なら、ほとぼりが冷めるまで(男と別れるまで)
私は康子と距離を置くことにした。
続く

 

50: 48 01/09/07 17:15
>続き就職して1年目のある日、康子が妊娠したと伝え聞いた。
あいてはそのドキュン男、飯田。
飯田に妊娠したと告げると「俺は関係ない」と暴れに暴れたらしい。
その荒れは数日にも及び、罵詈雑言を浴びせられた。
そののち「俺だってどうしていいのかわからないんだよ」と号泣。
全然考えてないわけじゃないんだ・・・と見直した康子が
寄り添って慰めるといきなり飯田の目の色が変わり、
「こいつ(お腹の子)がいるからいけないんだ」と
康子のお腹に何発も蹴りを入れたそうだ。
出血も止まらず、あわてて病院に行ったがとりあえず流産はしてなかった。
元々生理不順で病院通い&薬摂取の子だったのだが、
産婦人科の医者に状態を聞くと、
「子供と一緒に子宮が育ってない。
このままでは流産か産めても子供に障害が残る。
でももうあなたの体では今回諦めたら子供は望めない。
だからこれが最後のチャンスだ」
と言われたそうだ。
本人はもちろんのこと、話を聞いた私達もショックだった。
続く

 

53: 48 01/09/07 17:21
>続き康子は親にも打ち明けられずにいた。
「もう産めなくなるなら障害があっても産みたい」と言い張る康子に
「障害があるのわかっているなら堕ろせ、とは言わない。
でもどう考えても大変だ。あの男はいつか必ず康子を捨てる。
もし今回堕ろして産めなくなっても、
それでもいいと受け止めてくれる人が今後現れるかもしれない。
それに少なくとも自分の親には相談するべきだ。
一人で全部しょいこむのはつらすぎる。
どんなことをしたって親は康子の味方なんだから。
あなたが言えないなら私達が変わりに説得するよ。」
と私達は言った。
が、「もうちょっと考えたい」と言った。
結局彼女は両親に告白。飯田の親も呼んで話し合うことに。
飯田の家は父親は離れて暮らしており、母は体が弱かった。
話し合いの席では母親がひたすら謝っていたそうだ。
飯田とも、今すぐは無理だが必ず金銭的な補償はする、
ということになったらしい。
康子の親は飯田と別れさせるつもりだったが、
ついには鬱病になっていた康子のストレス軽減のため、
交際そのものを反対することはできなかった。
その話の後、しばらく連絡が途絶えた。
続く

 

54: 48 01/09/07 17:27
>続きもうそろそろ堕胎できるかギリギリなんじゃないか?という頃は、
康子と全く音信普通になってしまった。
康子の親に電話でさぐりを入れたらまるでそのことに触れないので、
親はこのことを私達は知らないと思っててはぐらかし、
ひっそり堕ろしたのかもしれないね、とみんなで言っていた。
とにかく康子からの連絡を待ったが一向にこない。
私たちは近所に住む康子の従姉妹のマキに聞いてもらった。
(私たちはマキとも友達。騒動も知っている)
マキは康子の親に(親族の強みで)妊娠の件を尋ねたが、
「え?妊娠?あの子毎月生理きてるわよ」と。
「生理用の下着を毎月同じ頃洗濯しているので間違いない」と。
飯田の親との話し合いは・・・と言うと、
何のことだかさっぱり、という顔をされたらしい。
続く
58: 48 01/09/07 17:34
>続きすべてが嘘だった。
飯田は実在する。
飯田はけっこうドキュンだ。飯田と交際もしている。
が、それ以降の話はすべて嘘だった。
誰も本当のことがわからない。
マキが康子本人とやっと連絡を取り、単刀直入に聞いた。
「実は全部嘘だ」と。
マキからその話を聞いたとき、私たちは固まった。
確かにおかしい所はあった。
通っていた産婦人科も自宅から妙に遠かった(片道電車で1時間半)し、
妊婦なのに鬱病の薬も飲んでいたらしいし、タバコの量が少しも減らなかった。
それにも「家の近所の病院には行けないし、その病院は有名だから」とか、
「鬱は軽度なのでこの薬は大丈夫だ」とか、
「吸わないことがストレスになるなら吸っていいと言われた」とか
もっともらしい理由でかわされていたのだ。
続く

 

59: 恋人は名無しさん 01/09/07 17:35
え??
なんでそんな嘘つくんだろう・・・?
興味津々・・・。

 

62: 48 01/09/07 17:38
>続くそのことについて話し合うために残りのメンバーで集まった時、
「そういえば康子、高校の時の彼氏にも会わせてもらった事なかったね」
という話になり、こうなったら真実を知りたい、と
再びマキに探ってもらうことにした。
康子の話では
「弟の友達(●●君)のお兄ちゃんに告白された。
近所の医者の息子だ。
最初は中級レベルの高校に行ってると言ってたが、
実は某有名私立校の人だった。
クリスマスは高級ホテルで花束をもらい、とワインを1本2人であけた。」
と言っていたが・・・。
マキが康子の弟に「●●君って知ってる?」と聞いたら、
その彼も実在しなかった。
兄貴どころか「●●君」そのものが架空の人物。
衝撃的だった。
衝撃的過ぎて笑えた。
かれこれ8年も嘘つかれていたとは。
私達はは康子との絶縁を決めた。
続く

 

70: 48 01/09/07 17:46
>続き絶縁とはいえ宣言したわけでもないし、親族のマキからの情報は入る。
(マキも相当嫌がっていましたが、血縁はどうしようもない)
康子は飯田と別れた後、合コンで知り合った何も知らない男と同棲。
その男との間にも妊娠騒動があったそうだ。
その時マキが「そういえば前回のって・・・」と言ったら、
「だからーあれは嘘だって言ったじゃん!」と逆切れ。
このときは本当に堕ろしたらしい。
トイレまでピカピカに磨くくらい『いい妻役』をしていたが、その男とも破局。
どうも男の浮気が原因らしい。
その後、康子は精神に異常をきたし病院に入院する。
康子の親から連絡があり「お見舞いに行ってやってくれ」と言われた。
私達は話し合い、見舞いに行くことにした。
出入り口のドアや窓という窓すべてに鍵がかけられている、
心療科の個室に康子はいた。
孤立無援の康子には、もう私達くらいしか友達はいなかった。
続く

 

72: 48 01/09/07 17:52
>続き ラストです退院後、快気祝いを開いた。
中学高校頃のの話をひとしきりした後、康子が黙り、泣き出した。
「今日はごめんね、私のために・・・」
みんなは「気にするな」と言った。
が、結局過去の嘘に対する謝罪の言葉は一言も無かった。
「あの時はどうかしていた」と言ってくれれば、
元の関係に戻ってもいいと思っていたが。
今は大きなイベント(結婚式等)以外では会わなくなった。
自分の結婚式に康子を呼ぶかどうかも微妙なぬるい関係。
でももうしょうがない。
嘘が嘘を呼んで収拾がつかなくなったのか。
康子の目的っていったい何だったんだ。
「かわいそう」とか「うらやましい」とか、とにかく話題の中心にいたかったみたい。
・・・そうとしかいいようがないです。
以上です。
修羅場、というよりは「仮想修羅場」ですね。

 

73: 恋人は名無しさん 01/09/07 17:52
精神科じゃないのか・・

 

76: 48 01/09/07 18:10
>73
あぁ、精神科だったかも・・・。
どっちだかわからないけど、何かつぶやきながら廊下をグルグル人や、
時々奇声を発する人のなかに康子がいました。
至ってまともに見えました。
「これも『自称鬱病』なんじゃないか?」と思いましたけど。
でも仮病であんなところいられないかな。

 

引用元: ・◇修羅場◇ part6

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